明月の余情を儲けて、紅葉〻の先駆せんと
NHK大河ドラマ「べらぼう」第12回「俄なる『明月余情』」(23日放送)に出てきた、朋誠堂喜三二(平沢常富)による序があまりにもかっこよかったので、テキストで確認しようと思ったのですがネットでは見当たりません。
が、とりあえず原本の画像は国立国会図書館にありました。
- 「明月余情 第1編」(3/13) << 「国立国会図書館デジタルコレクション」
鳥 が啼 東 の華街 に、速戯 を翫 ぶことハ、往 じ明和 のはじめ、祇園 囃 雀躍 など其 萌
──とそのあとは読めない箇所が多いので飛ばしますが、最後は、
亻 と我 とを隔 ぬをもて、俄 の文字 調 ひ侍 り。豈 夫 宜 ならずや。
という具合。ドラマに出てきたのは、原文を半分ぐらいに短く編集したものだったようです。
江戸期の戯作などは高校の古文の授業なんかではまずやらないので、こういうのがポンポン出てくる「べらぼう」はとても新鮮です。粋でさぁねぇ。