小山芳立

築地の紙は、とにかく安倍政権のやることには難癖をつけておくという思考原理がますます強固になってきて、最近では書いていることがすっかり意味不明になってきました。

幼保無償化で税金を食うより、保育施設を充実させて待機児童を解消するほうが先だ、という話をまず持ってくるのならまだ分かりますよ。でも、無償化だと高所得者が恩恵を受けるからけしからん、ということに重きを置いているので、訳が分かりません。そもそも、基本的に高所得者は保育所を利用できないのが現状ですから、少なくとも保育所については無償化で高所得者が恩恵を受けようがないわけで、そんなのは例の「#保育園落ちたの私だ」騒ぎで便乗パフォーマンスをした某国会議員の醜態を見れば分かることです。せめて言えるとすれば、幼稚園の無償化に使う金を保育所増設に回せというくらいのことでしょう。

また、かつてとある政権が、一律額の「子ども手当」をばらまいたり、「高速道路無償化」という大盤振る舞いをしたりしたのですが、あの時に築地の紙は反対・批判しましたかね、という当然のツッコミもしたくなります。