結局、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩党委員長の合意宣言は、以下の4条でした:

  1. 米国と北朝鮮は、平和と繁栄を求める両国民の希望通りに、新たな米朝関係の構築に向けて取り組む。
  2. 米国と北朝鮮は、朝鮮半島での恒久的で安定的な平和体制の構築に向け、力を合わせる。
  3. 北朝鮮は、2018年4月27日の「板門店宣言」を再確認し、朝鮮半島の完全な非核化に向け取り組む。
  4. 米国と北朝鮮は、戦争捕虜、戦闘時行方不明兵の遺骨の回収、すでに身元が判明している分の即時引き渡しに取り組む。

合意内容に全く具体性がなく、何を合意しているのかよく分かりません。あの2人はシンガポールまで何をしに行ったのかという感じです。

また、仮に米朝間で何らかの合意がなされたにせよ、「約束はしたが、守るとは言ってない」というのが平常の平壌だということは世界の常識ですから、北朝鮮が裏切ったあとのことを今から考えておくべきですし、アメリカは(そして日本も)すでにそういう点は織り込み済みでしょう。

というようなことは、偏差値75でなくともごくごく平均的な頭を持っていれば誰でも分かるはずなのですけれども、しかし、どうも一部の花畑脳の方々は、これで朝鮮半島の非核化と和平が実現したも同然のように喜んでいるのですよね。いやぁ、本当に残念な方々です。

いいですか。先日も同じようなことを書いたのですが、もう一度言っておきます。

1件目は、先月のニュースです。

2件目は、10年前のニュースです。

どういうことか、馬鹿でも分かるはずですよね?