例によって麻生副総理が挑発的な発言をして、メディアが振り回されている感があり、見ていると笑うしかない。

指向性の違いにかかわらず、新聞系はみなほぼ似たような報道の仕方をしているようだ。

ところが、これが通信社系の記事となると、新聞系には見られない文言が追加される:

麻生氏は「インターネットや放送、通信を当たり前のように使いこなせる若い世代の自民党支持率が高いということが、ものすごく大事だ」とも説明した。

私は「若い世代」と呼ばれ得る世代ではないが、公私ともにネットの利用が多い者として、また(紙媒体の)新聞をあまり読まなくなった者として、これには同感である。乱暴な言い方をすれば、新聞を読まない層からすれば、今どきまだ紙の新聞なんか読んでいる奴がいるのかという感じだ。報道に関してのみいえば、紙媒体は今後、非常時の代替手段でしかあり得ない。

少し前に、某新聞の読者投稿欄に載った高齢者の文章がネットでさらされたことがある。いわく、自分の若い頃は新聞を読んで政治について議論したりしたものだが、近ごろの若えモンはネットばかり見ていて一体何を考えているのか、といった趣旨の、典型的な老害投稿だった。これに対するネット・ユーザたちの反応は、新聞なんか読んでいるからこういう馬鹿になるのだ、といったものが多かった。

今どきまだ紙の新聞なんか読んでいる恐竜たちに言っておきたい。私はこのささやかなブログ記事を書くに当たり、文章中で言及した「産経」「朝日」「時事」の3本の記事のほかにも、数本の関連記事にネットで目を通している。あなたはどうか。