小山芳立

安倍首相が股関節周囲炎のため西日本豪雨被災地の視察を取りやめたとのこと。この報に対し、反安倍方面から案の定というべきか「仮病だろ」「天罰だ」「このまま辞職してしまえ」などという声も。

人間である以上、本音の部分において、自分の嫌いな人物に対してそういう思いを少しぐらい持ってしまうことは否定しようがないだろう。仲間内の居酒屋談義でそんな話の盛り上がりの仕方をすることもあり得るだろう。しかし、ネットなどで全世界に向けて大っぴらにそういう言説──人の疾病を揶揄する言葉を垂れ流すような人は、その振る舞いが人として恥ずかしいものであるということに、なぜ気づかないのだろうか。

そういう人間性の狂った者たちが多く支持する政治勢力は、本来の政治信条の内容にかかわらず、他の人々の支持を得ることはない。分かりやすくいえば、安倍政権の支持率が伸びているのは、反安倍方面の者たちの非道によるところも大きい事象なのである。

なぜこんな人として基本的なことをわきまえることができないのだろうか、彼らは。やはり、彼らはいっぺんまとめて全滅したほうがいいのかもしれない。