現在進行形で逃亡中の犯罪容疑者
昨年の春先、森友学園理事長に単独インタビューをして、安倍昭恵氏が学園に100万円の寄付をしたことの決定的な証拠()をつかんで暴露したことにより、一躍時の人となったあの自称「ノンフィクション作家」のこと、みなさん覚えていますでしょうか。あの人のとんでもない黒歴史(などという言葉では済まないほどの過去)がこのほど暴かれてしまいました。
- 「森友問題追及の菅野完氏、米滞在中に女性暴行で逮捕も“国外逃亡” 自身のサイトで謝罪」 << 「zakzak」
記事によれば、自称「ノンフィクション作家」はかつてアメリカで2度逮捕され(1度目は傷害容疑、2度目はDV容疑で、被害者は同じ女性)、2度目の逮捕後に保釈された際にそのまま日本へ逃亡してきた、というのです。
これは前科・前歴ではありません。服役したり罰金を払ったりして罪を償ったのであればそれは前科・前歴であり、清算された過去ということになりますが、彼の場合はそうではありません。逃亡中の犯罪容疑者です。これは穏やかではありませんよ。
20年も前の話ではないか、と変な擁護の声も若干上がっているようです。でも、そういうのはあくまでも服役したり罰金を払ったりして清算した過去についていえることでしょう。彼の場合は現在進行形で逃亡中の犯罪容疑者ですから、事情が全く違います。なお、国外逃亡中は時効が停止しますので、何十年たとうが〈過去〉にはなりません。
さて、彼のことを尊敬しているという東京新聞社の記者がこちら──
#菅野完 さんの取材力が半端なくて、尊敬する。 #塚本幼稚園 のテキストの発行元の鈴蘭会の名誉会長は、昭恵婦人。 https://t.co/sb7tLQ3yeO
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) 2017年3月2日
そして、彼を素晴らしいと賞賛している毎日新聞社の取締役がこちら──
スクープのプロセスをこういう形で表現するとは…。私には目からウロコのコラムでした。それにしても、森友学園問題での菅野完さんの活躍は素晴らしいと思います。 https://t.co/15nVWfq3eG
— 小川一 (@pinpinkiri) 2017年3月15日
あーあーあー、どうするんでしょうかねぇ(笑)
ところで、彼はその行状からするに、#MeTooな人々が最も近寄ってはいけないたぐいの人物であるはずですが、彼らが彼を非難しているという話は聞こえてきません。