低所得者でもキャッシュレス決済はできる
消費税増税と軽減税率の件に絡み、キャッシュレス決済にすれば2%のポイントを還元しよう、という話が政府のほうから出てきていまして、まあ、個人的には、ならばキャッシュレス決済しまくろうかというだけのことでして、嬉しいといえば嬉しいのですけれども、しかし客観的にみて制度としておかしいとは思います。
さて、おかしい話だとは思いますが、おかしいと言う人たちがその理由として挙げている事柄がもっとおかしかったりするから困ります。クレジットカードを持てない低所得者層などが恩恵にあずかれない、とか。
嘘です。低所得者でもキャッシュレス決済はできます。
あのですね、デビットカードって知りませんか。クレジットカードと同じように買い物に使えて、リアルタイムで自分の銀行口座から引き落とされ、口座残高が不足していると決済できない、というやつです。銀行へ通帳とキャッシュカードを持っていって「デビットカードに切り替えたい」と言えば、手続きをしてもらえます(大概は無審査。ただし本人確認書類はあったほうがいいかも)。カードは1週間ぐらいで出来ます。
あと、Suicaなどの交通系電子マネーですね。駅の窓口に行って、仮にJR東日本であれば「Suicaを作りたい」と言えば、手続きを教えてくれ、その場で発行してくれます(これも、本人確認書類はあったほうがいいかも)。デビットカードは銀行口座がないと持てませんが、交通系電子マネーは誰でも持てます。
こういうのは、よく分からないからと尻込みしていないで、さっさとやってしまったほうがのちのち楽ですよ。時代なのですから。