誰(どこの国)が仕掛けたのか現時点ではよく分からず、個人的には何か陰謀臭さを感じざるを得ないのですが、それはともかく、こういう形でホルムズ海峡やアデン湾で〈日本の船〉が巻き込まれる事態について考える際に、まず押さえておくべき基本があります。分かっている人には分かっていることでしょうが、分かっていない人も結構多いので言っておきます。

日本の会社が所有し国際航路で運行する〈日本の船〉には、パナマやリベリアの船籍が多く(本件の場合はパナマ船籍)、つまり日の丸を揚げていない船が多いのであって、乗組員は日本人以外が多い(本件の場合は全員フィリピン国籍)ものなのです。

このことが分かっていないと、海賊対策などで自衛隊を海外に派遣することについてトンチンカンな批判を言ったりして失笑を買うことになります。