情報の出どころ
[アメリカの大統領補佐官]ボルトン氏は、[韓国の]康京和外相とも会談。韓国外務省によれば、「韓日間の状況のこれ以上の悪化を防ぎ、対話を通じた外交的解決策を模索することが各国の利益に合致する」という基本的な認識の下、「米側がなし得る役割を含め、今後、さらに緊密に意思疎通していくことにした」という。
[「日韓の安保協力維持で一致=関係悪化に歯止めを-ボルトン氏と韓国高官」 << 「時事ドットコム」]
このように、韓国側の発表に基づく報道では、ボルトン氏が日韓関係改善のために何とかしてくれるはずだという、おかしな願望とニュアンスが込められています。まあ、結局彼が何かしてくれるかというと、何もしてくれなそうなのですが。というか、そもそも、あのボルトン氏が何とかしてくれるわけがないでしょうに。
韓国側の発表に基づかない報道は、こんな感じ:
- 「ボルトン米大統領補佐官、韓国政府高官と会談 関係強化など協議」 << 「ロイター」
ボルトン氏の頭の中には、有志連合の件とインド太平洋地域安保のことしかありません。
さらに、ボルトン氏は訪韓前に日本でこんなふうに語っていたとか:
ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が河野太郎外相と22日に会談した際、元徴用工問題や半導体材料の輸出規制強化を巡り対立が深まる日韓関係について、米国として積極的に仲介する意思はないと伝えていたことが分かった。
[「補佐官「米は日韓対立仲介せず」」 << 「ロイター」]
情報というのは出どころからきちんと確認しないといけませんね。