グレタといえば、おとといまではガルボでしたけれども、昨日からトゥーンベリになってしまいました。

日本ではさほどではありませんが、欧米の報道媒体はこのグレタ・トゥーンベリ嬢の演説を賞賛しまくっていて、非常に気味悪いというのが正直なところです。

この演説に限らず彼女の言動にはいろいろツッコミどころが多いのですが、16歳が16歳なりに稚拙ながらも真剣にやっていることですし、言ってみれば尾崎豊みたいなものですから、大の大人が真面目にたたくのも悪趣味だと思います。しかしながら、彼女の背景事情はすでにあれこれと暴かれてしまっていて、彼女が怪しい大人たちに利用されているということは否定のしようがなく、その大人たちは非難されてしかるべきです。

こんなふうに子供を矢面に立たせて醜悪な演説をさせたことで、環境問題に取り組む団体や個人に向けられる視線は冷たいものとなるでしょう。常々私は言っていますが、子供を利用するのはろくでもない奴と決まっています。

子供を利用するというのは、世界的に有名な過去の例でいえばこういうものです:

これは1990年に行われた「ナイラ証言」と呼ばれるものです。これは大げさでもなんでもなく、このたった一人の15歳の少女の猿芝居が、湾岸戦争を引き起こす大きなきっかけとなりました。