増税で安くなる?
昨1日をもって消費税の税率が8%から10%へ引き上げられました。けれども、食料品など生活必需品については、軽減税率により8%のままであって、しかも来年6月まではキャッシュレスポイント還元事業により5%または2%が還元され、特にコンビニ大手4社での買い物は決済時にその値引きが即時行われるため、結果的には増税前よりも増税後のほうが総額が安くなるという珍事に見舞われています。
昨日の私の最初の買い物は、コンビニでペットボトルの緑茶とガムだったのですが、いずれも軽減税率の対象で、キャッシュレス決済での還元がありました。緑茶はまだしも、ガムがなぜ生活必需品に相当するのかよく分かりません。そもそも紙の新聞などというデッド・メディアに軽減税率が適用されるくらいのめちゃくちゃさで、何を考えているのかまるで分からない税制です。まあ、イギリスなど〈軽減税率先進国〉では、ビスケットは非課税、チョコレートは課税で、ではチョコ入りビスケットはどうするのかという茶番みたいなもめごとが展開されているそうですから、これからは日本でも存分に喜劇が見られることでしょう。
さて、日本が増税のせいで景気悪化に陥るのではないかと、隣国がネタにしているそうです。
- 「韓国で囁かれる日本の「10月危機説」」〔辺真一〕 << 「Yahoo!ニュース」
確かに日本の景気の冷え込みは懸念されます。が、韓国のみなさんは日本のことを心配している場合ではないでしょうに。
- 「韓国の消費者物価、初の前年割れ-輸出は10カ月連続減少」 << 「ブルームバーグ」
韓国は誰がどう見ても深刻なスタグフレーション絶賛進行中なのですが、文在寅政権は経済政策大成功とか嘘八百のプロパガンダに余念がないという、もはや南だか北だか分からない状態ですね。
ちなみに、昨日から今日午前にかけてのドル/ウォン相場は、華麗なる危険水域のウォン安です。もしかしたら午後に韓銀砲でいくらか巻き返すかもしれませんが。