ものすごく当たり前のことしか書かれていない記事なのですが、このものすごく当たり前のことが分かっていない人が世の中には少なくないのも事実なので、ぜひちゃんとこれを読み、ものすごく当たり前のことを理解しておくべきです。

業種や職種によって働き方にも違いがありますから、すべての場合にそのまま当てはまる話でもありませんが、少なくとも、ごく一般的に想定される会社員に関していえば、この記事に書いてあることはごくごく当たり前です。時間外に従業員を拘束するのであれば、時間外労働扱いになります。

‥‥業務時間内は会社で、それ以外は電話やメールで対応ということになると、まさに24時間365日が「ワーク」になってしまいます。 ──(略)── 労働者が使用者の指揮命令下に置かれている時間を「労働時間」といいます。電話、メール、グループチャットなどを用いて勤務時間外に連絡をし(以下「時間外メール」といいます。)、何らかの業務指示をすれば、それは上司の指揮命令に置かれていることになり、その対応に要した時間は「労働時間」となります。
[同]

要するに、365日24時間、上司の電話やメールに部下がすぐに応じることを義務付けるのであれば、それ相応の金を払えということです。例えば、システム管理などで通常の時間外の休日や深夜も対応する仕事の人というのも世の中にはいますが、彼らの場合はそれなりの契約に基づいた報酬や手当などを得てやっているはずです。

また、そういう特殊な仕事ではないにしても、時として業務上の緊急の用件というのもあるでしょうから、その際に連絡をとることがいけないとは言いません。が、本当にそれが緊急の用件なのかどうかというのは、疑わしい場合が多いのではないでしょうか。