重要な事は、「期待に歪んだレンズ」を通してではなく、相手国の状況を冷静に観察する事だ。そしてその為には、自らもまた外交政策を各々の政権に対する評価と切り離して考える事が必要だ。さもなければ両国の「歪んだ期待」は裏切られ続けるだけになるだろう。
「韓国の「反日批判」の裏側を読む」(3/3) << 「ニューズウィーク日本版」]

ええ、つまりはそういうことですよ。冷静に観察することです。

例えば、韓国で反日に対する批判、親日的な声がちょっと上がったりすると、日本の媒体がそれを大きく取り上げて「韓国国民の意識も変わりつつある」とか言っちゃったりすることが目立ちます。あのね、半世紀以上もかけてあちらの国民に刷り込まれた反日洗脳が、数カ月で解けるわけがないでしょうに。

また、日本側では、単に安倍首相のことが嫌いだから今の対韓政策にケチをつけているだけというのも目立ちまして、韓国側ではそういう声を「良心的日本人」の意見として取り上げて「関係悪化は安倍のせいだから安倍さえいなくなればいい。『NO JAPAN』ではなく『NO ABE』だ」とかいうたわ言を真面目に語ったりしているわけです。実際は、嘘つきで約束を守らない韓国政府が一点の曇りもなく100.00パーセント悪いというのは明らかなのですが。