武漢肺炎に際して全くどいつもこいつも
武漢肺炎について、中共の発表が信用できないことは最初から分かっていますし、素人ながらも自分で情報を集めて考察しなければならないのですが、そんな中で逆に、SNSで広まるデマに踊らされる人も多く見受けられるので、本当に呆れているこのごろです。「現地からの情報」「報道されていない事実」と称して出どころのよく分からない話がTwitterなどでやたらに拡散されていたりするのですよね。多くの人々が、2011年から学習してきたはずのことをすっかり忘れているようです。
デマの感染力と毒性は、武漢肺炎よりもはるかに強力です。抗体が弱まっている人は無自覚なまま罹患しますから、十分気をつけましょう。
さてその一方、日本政府の対応もおかしいのですよね。
まず、厚労省は中共の大本営発表そのまんましか言わないので、全く話になりません。WHOが緊急事態宣言を見送ったからといって、自分たちで独自に何か判断しようとはしないという、まるっきりの役所根性。お前らマジで馬鹿なんじゃねえの?
そして外務省。23日朝に武漢が中共政府により封鎖されましたが、それを受けて外務省が出した危険情報が、武漢をレベル2「不要不急の渡航は止めてください」とするものでした。
もうね、一体何を言っているのかと。感染症云々ではなく、とにかく現に中共政府が武漢を封鎖しているのですから、無理に武漢に入ったら出てこられなくなるわけですよ。そこはレベル3「渡航は止めてください」にしなければおかしいでしょう。
その後、武漢のほかにも湖北省の都市がいくつも封鎖されるに至って、外務省は24日にようやく湖北省全域をレベル3に、その他の中共の全域をレベル1「十分注意してください」に指定しました。おせえんだよ、ボケ。そんなのは23日午前中にやっておくべきだったんじゃねえのか。
全く政府の対応はグダグダでどうしようもないなぁ、と思っていたら今日ようやく少しはまともな話が出てきました:
- 「政府、邦人退避策を検討 湖北省在留者に帰国意向調査」 << 「日本経済新聞」
武漢の在留邦人は700人超ということですから、全員運ぶとしたら240席仕様のドリームライナーが3機ぐらいということになりますかね。たぶん武漢空港はA380に対応できないと思いますので。
あと、上記記事中に出てくる「たびレジ」ですが──
外務省は湖北省への在留届の提出者と、渡航する際に治安情報をメールで知らせるシステム「たびレジ」に登録した渡航者らにメールを送付した。帰国希望者に対して、氏名や連絡先、滞在先などを大使館に連絡するよう求めた。
こういうこともありますし、個人で海外へ旅行する際には「たびレジ」にちゃんと登録しておいたほうがいいですよ。ええ、私はやっています。