イギリス船籍でアメリカ企業所有のクルーズ船が外洋航海中、船内でCOVID-19患者が発見され、次の目的地が横浜だというので日本が仕方なく入港させてやり、船籍国のイギリスからも頼まれたので検疫のため隔離措置をとり乗員乗客を下船させずにおき、食料その他の補給もちゃんと行い、アメリカからは礼を言われていたものの、日数がたってCOVID-19の潜伏期間が明けてくると乗員乗客の中に発症する者が次々と現れ、そんなのは日本のせいではないのに「日本が隔離しているせいで船内で感染が広がっているぅ!」というデマ紛いのことを欧米の媒体が盛んに報道するようになり、国内でもとにかく何でもいいから政権攻撃の材料が欲しいだけのいつもの勢力がそれに乗っかって「日本の対応は諸外国から批判されているぅ!」とやり始めている昨今ですが、そんな中、意外なことに、築地の紙がかなりまともな記事を書いています。

[ダイヤモンド・プリンセス号の乗客]スミスさんは船内のアナウンスや食事などの様子とともに、「船内が危険だというネット上のデマにだまされないで」といった趣旨のツイートをした。15日、米政府がチャーター便を手配すると発表すると、「船内で検疫を終えた方がいい」とも発信した。 ─(略)─ 予定された14日間の検疫期間が終わるまではあと数日。そのタイミングでの米政府のチャーター機派遣という決定は、「遅すぎた」。 ─(略)─ ‥‥「しかも米国内でさらにもう2週間検疫するという。シンプルにばかげている」。 ─(略)─ 感染の有無を調べる検査を受けていなかったり、検査の結果がまだ出ていなかったりする多くの人とともにバスや飛行機に乗る方がリスクが高い――。スミスさん夫妻はそう考え、船にとどまることを選んだという。

冷静にまともに考えればそうなりますよねぇ。

ところで、アメリカが同船乗客のアメリカ人とその家族を〈救援〉するために日本によこすチャーター機ですが、感染者は乗せずに日本に置き去りにするそうです。

#速報 ダイヤモンド・プリンセス号の船内で新型コロナウイルス感染が確認されたのは356例、うちアメリカ人は46例に上る。感染者はここ日本に残らなければならない。7台のバスが今、検疫中の同クルーズ船の所に来ており、検査で陰性の残りの合衆国市民を政府の避難フライトに乗せる予定。

えーと、その置き去りにされたアメリカ人の感染者への対応はまた日本に押し付けられるわけですか。そしてまた、感染者が駄々をこねるとCNNあたりに「日本の対応が悪い!」とか言われるわけですか。いいかげんにしてくれませんかね。