そんなわけでして、埼玉県では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の軽症者のための滞在場所がとりあえず確保されました。しかし、今後これだけで十分とは思えませんので、引き続きさらなる滞在場所の確保が必要です。

全くド素人の個人的な考えですが、前から言っているように、東京都や埼玉県における今月中旬以降(すなわち今日以降)の新規感染確認数がどう動くか、特に来週半ばからトレンドが転じるかどうか、というのが一つのポイントだと思っています。

COVID-19の潜伏期間は1から14日、一般に約5日であり、発症してからなんだかんだで検査に至り結果が出るまでの日数を加味すると、ざっくり計算して、だいたい感染してから2週間前後で新規感染確認数という数字に出てくるといえるわけです。3月20-22日の例の3連休(東京の人たちの気が緩んで上野公園なんかが花見客でごった返したり、埼玉県知事の中止要請があったにもかかわらずさいたまスーパーアリーナでK-1イベントが開催されたりした、あのアホ踊りの3日間)の2週間後に当たるのが、先週末すなわち4月3-5日でした。

東京都の新規感染確認数は3月25日に、それまでに比べると多めの41人を数えました。その後は急に伸びる傾向になって、4月4日に116人、5日に143人を記録しました。例の3連休のちょうど2週間後です。

しかし、3月30日に2つの大きなイベントが発生しています。一つは、29日に志村けんが亡くなり、翌30日の朝にそれが報じられました。そしてもう一つは、同じ30日の夜に小池都知事が、夜の繁華街への外出を自粛するよう求める記者会見を開きました。これら2つのイベントにより、31日からの東京圏住民の行動に大きな変容が生じていることが期待されます。その効果が数字に表れてくるのはその2週間後、すなわち4月14日ごろと考えられます。

本11日の東京都の新規感染確認数は、今までで最多の197人でした。といっても、動きとしては50、100、200、400、800というふうな指数関数的にはなっておらず、増加傾向とはいえ最悪のシナリオを回避し何とか抑え気味になっているという印象です。これが、来週半ばからはっきり抑制の傾向に転じる気配を見せるかどうかが、ポイントでしょう。

緊急事態宣言が発効した4月8日の2週間後は、22日です。来週と再来週は、東京都の対ウイルス戦の大きな山場となるでしょう。何としても医療を持ちこたえさせなければいけません。そして、医療を持ちこたえさせるためには、新型コロナウイルスの感染を予防するだけでなく、余計な病気や怪我で病院の世話になるのを避けるよう、ひとりひとりが注意深く、臆病に暮らすことが大事だと思います。

では、今日も手洗い励行です。