下駄か服か
私にとって車とは、まさに〈下駄〉であり、問題なくちゃんと動いてくれればいい、できれば居住性も良好であればいい、というものですので、結構(見た目には)ひどい車を乗り継いできています。それこそ古い軽トラでも別にかまわないくらいの意識です。ええ、『悪の経典』の蓮実みたいな感じですな。
そんな私にしてみれば、車のちょっとした傷をいちいち気にし、いつもピカピカに磨き上げている種類の人たちの神経がよく分からないのですが、一度それを知人に言いましたら、車は服みたいなものだから身だしなみとして気を遣うのだと言われました。なるほど〈下駄〉か〈服〉かという認識の違いがあるわけですね。
ともかく、車を〈下駄〉と考える私にとっては、最近はなかなか嫌な状況になってきました。
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これからは〈下駄〉になる車も減っていきそうですね。
などと言いながら、実はこのほど、初めて〈見た目もまともな車〉を買いました。相場より10万円ほど安かったもので(中古車屋いわく、決算の都合だそうです)。今までと違って外観も内装もやたらきれいなので、運転する時は変に緊張します(笑)。汚れた下駄からきれいなスニーカーに履き替えたような。