外注先の業者
悪質な企業がやっていると聞く裏技を、有名な大企業が使い始めるとは驚きですね。
電通は一部の正社員を業務委託契約に切り替え、「個人事業主」として働いてもらう制度を始める。まずは2021年1月から全体の3%に相当する約230人を切り替える。電通では副業を禁止しているが、新制度の適用を受けると兼業や起業が可能になる。他社での仕事を通じて得られたアイデアなどを新規事業の創出に生かしてもらう考えだ。
[「電通、社員230人を個人事業主に 新規事業創出ねらう」 << 「日本経済新聞」]
へえ、物は言いようですな、としか思えませんけど。
- 「業務委託契約」は雇用契約とは違うので、期限が来たら条件に則って切ることができる。
- 自社の従業員ではない社外の「個人事業主」には残業手当等を払わなくて済むので、いくらでも長時間労働をさせ放題で、過労死も〈社外〉のことになる。というかそもそも社会保険を会社が負担しなくて済む。
- 事業に何か問題が起きても〈外注先の業者のせい〉にできる。
電通にとっていいことずくめですね(笑)
電通は「新しい働き方を求める社員の声に応じて制度導入を決めた」と述べ、人件費縮小などリストラ策ではないとしている。
[同]
誰がどう見ても「人件費縮小などリストラ策」であって、大規模なアウトソーシングでしかないと思いますが。社内ベンチャーとは明らかに違いますし。