入院手術にまでけちをつけられる
いわゆる自粛警察の変異種でしょうか。
- 「小泉進次郎氏 コロナ禍でも1泊18万円個室に即入院、即手術の特別扱い」 << 「NEWSポストセブン」
新型コロナウイルス感染拡大のストレスにより、人の僻み根性や妬み根性がすっかり増大しまったようです。いくらなんでも、虫垂炎で入院手術というだけでこの言いようはひどいでしょう。
一連の経過を追ってみても、体調の異変から病院へ行き、虫垂炎と診断されて入院し手術を受けるという、ごくごく普通の流れです。記事の雰囲気としては、どうやら病室が1泊18万円の特別個室だった点が気に入らないようですが、曲がりなりにも国務大臣ですし、経済力もそれなりの人であれば、それくらいは別におかしいことでもないでしょう。逆に、もし彼の入院が一般病室(相部屋)で1泊だけだったら、そのほうが異常です。
個室へは専用のエレベーターで人目を避けて行くことができ、セキュリティーも万全という。しかし、“下界”は新型コロナの感染拡大を受けて、緊急事態宣言の真っ最中。進次郎氏の階下には、生死の境を彷徨うコロナ患者もいたことだろう。
[同、p.2/5]
世間がコロナ禍の折に虫垂炎で個室入院とはけしからん、というわけですか。意味が分かりませんね。ひょっとして、私が歯科や眼科に行くことにもけちをつけられたりするのでしょうか。今年は風疹の抗体検査で内科に行くつもりなのですが、それもいけませんかね。
いやはや、そんなさもしい根性にだけは成り果てたくありませんな。人としての矜持だけは失いたくないものです。