読んでみると、ただ単に、小児甲状腺がんの子供の親たちが会を作った、というだけのニュースなのですが、それをいかにも何かものすごく重大な意味のある出来事であるかのように感じさせる書き方は、まさしく“築地文学”ですね。担当記者の名前をググってみるのも乙なものです。

5家族7人の結成メンバーのうち、2家族3人が福島県内で取材に応じた。

[同]

「家族の会」結成メンバーは、たった5家族7人だそうです。

そのあとに書かれている、医師が子供本人にいきなりがん告知をしたという事例2件は、確かに医師の側に問題があると思います。このような問題などに取り組むために患者家族会を結成したということであれば、それは一つの共助の形だといえるでしょう。

しかし──

[甲状腺がんと]原発事故との関係を尋ねても否定され、事故後の福島県で100人以上の小児甲状腺がんが発生している理由について「説明してほしい」と訴える。

[同]

がん患者とその家族が不安になるのは当たり前ですから、その点は理解すべきではありますけど、さすがにこの人はアホではないかと思います。

2、3年前の話だったらまだ分かります。けれど、原発事故からもう5年たっているのです。5年もたっているのに、その間何を学んできたのでしょうか。

こういうのを見ると、やはり、ホーシャノーホーシャノーとキーキー喚き続ける人というのは、どうせ何年たっても何も学ぼうとしないし、何を言ってやっても聞く耳を持たないし、理解しようという気もないのだとしか思えません。放置しておくしかなさそうです。