スズキがやった
先日来、車好き界隈では、スズキ・アルトの新型がすごいらしいと話題になっていたようでして、私なんかの耳にも届いていました。アルトがハイブリッドになると聞いても意味が分からなかったのですが、どうもそのままの意味だったようでびっくりです。もっとも、上位グレードだけのようですが。
貧乏人の味方、主婦の買い物の足、中が汚い営業車でおなじみのアルトが、あのアルトが、あろうことかハイブリッドになる時代となりました。
菅前首相が昨年、2050年までのカーボン・ニュートラル化を宣言した時は、できっこないだろうという声も聞かれましたが、今年6月にはトヨタが '35年までの実現をうたい、そして今はスズキが〈日本で一番安っぽい車種〉のハイブリッド・モデルを発表するに至りました。何だかんだと言ってもやはり日本の自動車製造業の底力を感じます。内燃機関の終わりとともに日本車が衰退することはないと信じます。
しかも、この新型アルトは、単にハイブリッドにしただけではありません。あれもこれもと結構な機能を標準装備にし、内装もそこそこ上質にし、外装も垢抜けたものにした上で、従来モデルとあまり変わらない廉価帯に抑えているという、全く信じがたい代物に仕上がっているのです。下位グレードの場合、本当に、ほぼ同じ価格のまま機能と性能を充実させた感じですよ。ぶっちゃけ、先々月あたりに従来モデルの新車在庫を買ってしまった人は、大損したことになるでしょうね。
私は今までスズキの車にはあまり関心がなかったのですが、次回からの車の買い替えでは選択肢に入れていこうと思います。が、惜しいことに、新型アルトはちょっとカラー・バリエーションが気に入らないのですよねぇ。