不安のある全ての方を対象に?
ああ、もう、この政権(というかこの首相)ときたら、本当にろくでもないことしかしませんわ。一日も早く内閣が倒れることを切に願います。野党よりははるかにマシという以外に、全く何の取り柄もありません。
- 「オミクロン対策、大阪・沖縄などで無料検査…首相「不安のある全ての方を対象に」」 << 「読売新聞オンライン」
検査云々のたわごとは、新型コロナウイルス感染拡大が始まった頃から、湧いてきてはたたき、湧いてきてはたたきで、もううんざりです。とはいえ、良い政策なのに何がいけないのかなどと言う人がまだ多そうなので、一応書いておきますね。
まず、単に「不安だから」という理由で検査を受けて、めでたく陰性の結果が出たとしても、検査会場から帰宅する途中で感染する可能性があるから意味がありません。例えば日本や諸外国で入国の際に求められる陰性証明の有効期限がせいぜい2、3日というのも、そういうことがあるからです。
誤解があるといけないので念を押しておきますが、別に検査が無意味だと言っているのではありませんよ。単に「不安だから」という理由で検査を受けることが無意味であり、そんなことのために検査をやるのが無意味だと言っているのです。本当に不安解消のためだけに検査をやるなら、3日にいっぺんぐらい受け続ける必要がありますから。
また、検査を「不安のある全ての方を対象に」実施するとなると、膨大な数の人々が受検を希望する可能性があります。検査を受けるのに2カ月待ち、3カ月待ち、あるいはそれ以上ということになりそうです。あなたは、警戒されているところの第6波が実際にやって来て、緊急事態宣言やらなにやらでまた大騒ぎし、それが収束した頃に、検査の順番が回ってきても嬉しいですか?
「不安のある全ての方を対象に」検査などやる金が政府にあるのなら、ワクチンのブースター接種を急ぐとか、コロナ禍による生活困窮者などへの手当てをするとか、ほかにやることがあるでしょうに。