押し気味ながら爽快
今年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』は昨夜、26日が最終回でした。せっかく渋沢栄一と北里柴三郎の共演が果たされたのなら、津田梅子の出番もあったほうがよかったのではないかという気もしますが──。
久しぶりに見ていて気持ちいい、爽快な大河でした。なにより薩長史観に毒されていないところがいいです。はっきり言って、司馬遼太郎みたいな幕末ものには食傷気味なので。
ただ、やはり危惧していた通り、終盤の数回は押し気味でした。放映期間が通常より1カ月短かったせいもあるかもしれませんが、栄一にまつわるおもしろい逸話は後半生にいろいろあるのに、ちょっと残念です。
来年は『鎌倉殿の13人』です。脚本が三谷幸喜氏というところで期待はしておきましょう。
それにしても、私の望みの額田王が大河ドラマになる時は来ないのでしょうかねぇ。あれはおもしろい時代だと思うのですが。井上靖の原作でいけるのではないかと。