緊急地震速報のチャイムというのは、子供にも難聴者にも聞き取りやすく、生活音等に紛れにくく、緊急性を感じさせやすい組み合わせの和音というのを、研究し尽くした上で作ったというだけあって、あれを聞くと(とりわけ5年前に東日本大震災というものを経験して以来)ビクッとするものですが、昨夜たまたまいた所でついていたテレビからあれが聞こえた時もビクッとしました。

表示されているのは九州の地図。九州の親類や有縁の方々のことを思いつつ見ていると、到達した揺れの速報に替わり、震源の熊本で「震度7」と。

──震度7? マグニチュード7の間違いじゃないの?

と思ったものの、情報は最大震度7から変わりません。これはただごとではない、と思いました。過去には阪神、中越、東日本でしか聞いたことのない数値です。震域の狭さから、震源が浅いことはすぐに分かりました。

その後も、震度6だの5だのとやたら大きい余震の報が届きます。夜通しこんなふうでは現地の方々もたまらないよなぁ、と思いやられます。東日本で経験しましたが、余震が続くのはかなり精神的にきますからね。不安な上に、地震酔いで気持ち悪くなって、大変です。

春とはいえまだ夜は冷え込むことがありますし、被災された方々にはどうかまず体を大事にしていただきたいと思います。