本稿は2022年6月4日現在の状況に基づきます。新型コロナウイルスの水際対策の詳細は頻繁に更新されていますので、最新情報は然るべきソースによって確認してください。

さて、今月1日から水際対策が大幅に緩和されています。大幅に緩和といっても、従前の異常に厳しい規制に比べれば大幅な緩和というだけであり、諸外国の傾向からみればまだ厳しめです。日本より厳しい所といったら、中共、香港、台湾、韓国、北朝鮮ぐらいでしょうか。

前にも書きましたが、そもそもの話、この厳しい水際対策は、外国で発生したオミクロン株が国内に入ってくるのを防ぐために始められました。とっくに国内でもオミクロン株が広まったあげくワクチン3回目接種の進捗とともに第6波が徐々に沈静化しつつある今、もはや無駄に厳しい水際対策は意味を失っています。

このたび緩和された水際対策では、世界の国・地域を、新型コロナ感染リスクの低い順に〈青〉〈黄〉〈赤〉の3つに区分しています。今日現在、日本人が観光などで行きそうな所はだいたい〈青〉区分になっています。

〈青〉区分の国・地域からの入国(帰国)の場合に求められる検疫措置は、今日現在、次の通り:

  • ワクチン接種証明: 不問
  • 現地出発前の検査(陰性証明): 要
  • 日本到着時の検査: 不要
  • 待機: 不要

つまり〈青〉区分については、現地出発前にPCR検査を受けて陰性証明を取っておけばよい、ということです。ええ、これは確かに大幅な緩和といえます。

が、やはりもうひと声が欲しいところですよ。ワクチン接種証明があれば陰性証明は不要ということにしてもらいたいです。恐らく次の緩和ではそうした措置がとられると期待していますが、果たしてそれがいつになるのかというのが問題です。