公的機関(特に地方自治体の)が市民などの個人情報の入ったUSBメモリを紛失してしまったという事故は、そう珍しくもありませんが、そういうのはせいぜい学校の教員が1学級の生徒の情報をUSBメモリに入れていたとかいう程度の話なのですよね。昨日、兵庫県尼崎市の全市民約46万人分のデータがという話を聞いた時はさすがにびっくりでした。

ただ、それでも、第一報を聞いたときは単に数の多さに驚いただけだったのです。その後、詳細を知るにつけていろいろツッコミどころだらけ、何から何まで駄目で──

そもそもの話、40代半ばといういい歳で泥酔して路上で寝込むというところからして、社会人としていかがなものかと思わざるを得ませんが、その上、46万人分の個人情報を鞄に入れた状態で飲みに行く感覚が分かりません。私ならそんなことは怖くてできませんね。

パスワードに用いられるのがアルファベット大文字、小文字、数字の計62文字とすれば、13桁なら 62^13 通りに限定されます。今般の件の杜撰さからすると、パスワードを何回か失敗したら自動的にデータが消去されるようなセキュリティ機能のあるUSBメモリを使用しているとも思えません。しかも、そんなグダグダなデータ管理状態ですから、どうせパスワードも無作為の文字列ではなく分かりやすいものにしてありそうですね。ちなみに例えば「amagasakicity」で13桁です。いや、本当にこれだったら真剣に怖いですけど。

そうなりますわな。