熊本地震により川内原発の制御棒シリンダーが歪んだため、制御棒の出し入れが適切になされず、地震発生時に自動停止できなくて、今後も稼働しっぱなしになる、というデマが一昨日からSNSに出回っている。

ある程度まともな記憶力を持った人であれば、たった5年前の東日本大震災の折にどんなデマが巷を駆け巡ったかということは覚えているだろうし、仮に当時そういうのに引っかかってしまったとしても、ある程度まともな思考能力があれば、今また熊本地震に関して同じ過ちを繰り返すことはないだろう。しかし、世の中には頭の中身が希釈されている残念な人も多いようなので、改めて注意喚起をしておきたい。

「**の関係者から聞いた」「役所の職員から聞いた」「現地の人から聞いた」──こういうのはデマの典型例だ。「関係者」「役所の職員」「現地の人」などとそれらしい“情報源”をちらつかせ、事実よりも事実っぽく見せるが、いずれもただの伝聞情報、有り体にいえば噂話でしかない。

特に災害時には、話の出どころでは「最悪の場合、こういうことがないとも言い切れないんだけど、まあ、まずないだろうね」という内容だったものが、伝言ゲームをしているうちにいつの間にか「こういうことが起きている! 政府は事実を隠している!」という“公表されない重大な秘密情報”に形を変えてしまう。しかも、カツドーカは自分のセーギのためなら嘘を広めて社会を混乱させてもいい、むしろそうすることが正しいと思っているので、意図的にやらかしてくれる(5年前に嫌というほどあった)。

実際、カツドーカが自分たちのデマを「有益なデマ」と言っている例がある:

災害時の情報の取捨選択においては、次の点に気をつけなければならない:

  • カツドーカは嘘つきだから、絶対に信用しない。
  • SNS等で回ってきた話については、1次情報に近いものを確認する。「**の関係者から聞いた」「役所の職員から聞いた」「現地の人から聞いた」のたぐいは切って捨てる。実際には「現地にいる友人の知り合いの役所の職員が**の関係者から聞いたという話」だったりするので。
  • センセーショナルな話ほど疑ってかかる。ちょっと聞くとそれらしいけれども、よく考えてみればあり得ない話であることがほとんどだ。デマが広まるのは、事実よりも事実っぽく聞こえる話だからである。例えば「大地震でゴジラが目覚めて熊本に上陸した」などというデマが広まることはない。