感動の涙を滝のように流さずにいられないすばらしい記事
嘲笑されまくっている新聞記事があります。
- 「ひろゆき氏言動とデマ拡散 「辺野古の実情を伝えたい」四肢に障がいの60歳、初の抗議船」 << 「沖縄タイムス+プラス」
ひと通り目を通せば分かるように、いわゆる感動ポルノというやつですね、典型的な。車椅子生活の60歳の身体障害者が米軍辺野古基地の建設に抗議するため決死の覚悟で船に乗ったという、読者が感動の涙を滝のように流さずにはいられない、まるで「24時間テレビ」みたいな傑作です。しかも、全然関係ない事柄を論理性もへったくれもなく結びつけて書き散らかしているだけであり、高校の国語でこんな小論文を書いたら良くてもせいぜい40点といったところのものを、新聞記事として配信する勇気というか無恥ぶりは賞賛に価します。
逆にもし、辺野古基地建設推進の集会などに車椅子生活の60歳の身体障害者が参加したら、どういう記事を書くつもりなのでしょうか。あるいは(これは現実にそれに似たことが起きている話ですが)車椅子生活の60歳の身体障害者が私財を売り払ってどこぞのカルト教団から3千万円の壺を買ったら、どういう記事を書くつもりなのでしょうか。
この記事には、ほかならぬ身体障害者からすでにツッコミが入っています。
記事を読みましたが、上間さんの主張と「車椅子に乗っている」という事実の相関関係が読み取れませんでした。
— 乙武洋匡 (@h_ototake) October 25, 2022
にもかかわらず、ツイートやタイトルで「車いすを使う」「四肢に障がいがある」と、ことさら障害者である属性を強調する理由はどこにあるのでしょうか。 https://t.co/awuCsbWNd3
なるほど、「車椅子での乗船は困難なのでこれまでは見送ってきたが、ひろゆき発言などがどうしても看過できず、このたび物理的困難を乗り越えて初乗船を果たした」という見事な感動ポルノ記事だったということですね。
— 乙武洋匡 (@h_ototake) October 26, 2022
ご説明ありがとうございました! https://t.co/bWaZff9BNi