最近ふと思い立って、往年のテレビドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」を見始めました。改めて見てみるとなかなかすごいドラマだということに気づかされます。

何がすごいって、まず、舞台装置です。いくら古い街並みが残っているロンドンとはいえ、ここまできれいに19世紀末のすがたを残している所なんてそうないでしょうから、造り直さないといけません。しかも石畳の街です。そしてそこに二頭立て馬車を何台も走らせるわけで、それだけでも毎回かなりの費用がかかっていたはずですよ。今ならCGで何とかできてしまうかもしれませんが、これは1984年からの作品です。

そして、やはりジェレミー・ブレットの演ずるホームズですね。とにかくやたらかっこいいです。シャーロキアンたちの間でも評判が高いとか。ちなみに、鹿撃ち帽にインバネスコートという一般的なホームズのイメージはのちのち作られたものだそうで、初期のドイルの原作の挿絵にもそういう姿はないらしく、当ドラマでのホームズもそういう姿をしていません。このドラマ、とにかく原作の世界を忠実に再現することに心血をそそいでいます。

さて、私がホームズを本で読んだのは子供の頃なのですが、子供向けの本ではいろいろと省かれている部分が多いようです。ホームズがコカイン依存だったというのは最近知りました。