共産党こそヴォルテールの爪の垢を煎じて飲むべき 水着撮影会騒動
維新の会の馬場代表の発言に対し、共産党の小池書記局長がさっそく反発したようである。
- 「共産、維新代表に撤回要求 「なくなったらいい」発言で」 << 「時事ドットコム」
小池はさらに Twitter (X) にも投稿している:
「維新」馬場代表が、日本共産党について「日本から無くなったらいい政党」だと放言。
— 小池 晃(日本共産党) (@koike_akira) July 24, 2023
他党の政策について批判したり、論争することは当然あっていいことだが、存在そのものを否定することなど断じて許されない。民主主義を否定する暴論だ。…
国民の人権を踏みにじり生命と財産を脅かす、国家と国民の敵である共産党が、かの「あなたの意見には反対だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」という言葉を引き合いに出して他者に説教するとは、全くもって片腹痛い。ならば、共産党こそがまず「水着撮影会のごとき低俗でけしからんイベントには反対だが、彼らがそれを開催する権利は命をかけて守る」と言うべきではないのか。自分たちがいつも他者に対して行っていることが、今回はそのまま跳ね返ってきただけだ。ヴォルテールの爪の垢を煎じて飲むべきであるのは、むしろ共産党員どもだろう。
権利を自分たちの好き嫌いで自分たちの都合に合わせて恣意的にもてあそぶのは、少なくとも民主制の国における公党がやるべきことではない。もっとも、民主政治をまるで理解していない共産党にこんなことを説くだけ無駄だとは思うが。
ついでながら一応言っておくけれども、一般にヴォルテールが言ったとされる「あなたの意見には反対だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」という文言は、民主制の基本を端的に示す名文句だとは思うが、実際にヴォルテールが言ったという記録はない。マリー・アントワネットの「パンがないならケーキを食べればいいのに」みたいなもので、史実だと思っていると恥をかく。