昨24日に放映されたNHK大河ドラマ「どうする家康」第36回では、最後の最後に満を持して茶々(淀殿)が衝撃的な登場を果たしました。これはもう本作最高最強のキャラといっていいのではないでしょうか。私が今まで見たことのあるどの茶々よりもすごい茶々が登場しましたよ。

また、次回予告ではついに徳川家康の江戸移封が言及されました。ということは次々回ぐらいに、草ぼうぼうの湿地が広がる中、今の有楽町あたりまで入江が食い込み、そのほとりにはすっかり老朽化してボロボロの空き家状態の江戸城、遠く浜辺に苫屋が点々とあるだけという、1590年当時の江戸の荒涼たる風景が見られそうです。

徳川家康:「しかし、行けども行けども草木ばかりじゃのう。江戸はまだか」
案内人:「あの小さな丘を越えれば江戸でごぜえます。丘からは江戸の海まで見渡せます」
家康:「さようか。幸いまだ日も高いし、江戸もすぐそこであれば、しばし休息とするか」
本多忠勝:「それがようございましょう。どれ、何やらそこらに水音もしますし、川が流れておるのでは──ほら、ありました。川でございますよ。ちょいと水をくんでまいりま──何じゃ、あの川は! 水が赤うございます!」
案内人:「ああ、いけませんや。この川の水なんぞ渋くて飲めるもんじゃごぜえません。土地の者はこの辺りを渋谷と呼んでるほどでして」

──といった場面を妄想しています。そして、番組後の〈紀行〉では松重豊が語る渋谷の歴史と渋谷区神南町のNHK放送センターということで(笑)

ちょっと気がかりなのは、本作は異様に進みが遅いという点です。小田原征伐、江戸移封、朝鮮征伐(家康は渡海しなかったけど)、関ヶ原の戦い、大坂の陣などなど、家康の人生にはまだ多くの大イベントが待ちかまえているのですが、年末までに間に合うのでしょうかねぇ。