これは全くもってその通りなのです。外見的には分かりにくい重大疾患を抱えている人はいますし、そうでなくても今日に限ってすさまじく体調が悪いという場合もあります。私の学生時代の友人にはやたらと貧血になりがちの体質の女子なんかもいました。

要は、電車の優先席に座っている人については、明らかに元気でピンピンしているとしか思えないような行動をとっていない限り、優先席を使うべき何らかの事情があるのだろうと推定するのが原則だと考えます。

電車の話とは違いますけれども、私は高校時代、めちゃくちゃ体調が悪くて病院に行った折、元気な年寄りたちが待合室の椅子をすべて占拠して楽しい会話に話を咲かせていたため、フラフラになりながら1時間近く立ったまま診察を待たなければならないことがありました。今時の若い人々には信じられないでしょうが、昭和後期には高齢者の医療費の自己負担がほぼ無料だったため病院が老人サロンと化し、そういう冗談みたいな状況が本当に事実としてありました。