籠のうちに籠めたりつるものを 「光る君へ」第1回は期待値超え
昨夜は今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」の第1回「約束の月」が放映されました。以下、ややネタバレといえなくもないことにも少し言及しますので、注意してください。
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一言で言いますと、これはすごいですよ。私の期待値を超えていました。
紫式部の生涯については、それほど詳しく分かっているわけではないので、当然こういうドラマの筋書きは基本的にフィクションになります。彼女は藤原道長の愛人だったという説もあり(私は支持しませんが)、本作はそのままではないけれどそれに近い線を採ることにしたようです。
フィクションとはいえ、もちろん背景となる史実はしっかり絡んできます。そこのところは脚本家の腕の見せどころですが、なになにそこはそうきたか、そう捻ってそう繋いできたか、と膝を叩いてしまうことしきりでした。しかも、雅な平安絵巻かと思いきやバイオレンスに大振りするので、気が抜けません。
加えて、籠の小鳥が逃げてしまっただの、帝のお手付きとなった身分の低い女官がどうだの、はたまた実は殺されたのに急な病で死んだことにされるだの、それって思いっきり『源氏物語』のあれとかそれとかの伏線というか着想じゃないですかぁ、とビンビンに盛り上がっていた私です。
初回から飛ばしてくれました。これはすごいですよ。1年間じっくり楽しめそうです。