ある意味で怖い今回の国勢調査
今日、国勢調査のインターネット回答というやつをやりました。
子供の頃、母が「国勢調査は調査員が信用できないのに、誰が本当の年収なんか書くかってのよ」と言っていたのをよく覚えています。調査員に調査票をのぞかれて井戸端会議のネタにされるのはまっぴらご免ですから、ここはサクッとネットで回答するのが得策ですね。
国勢調査で年収を問われたのは過去の話で、今はそういう項目はないとはいうものの、家族構成や個々の勤務先などの項目はしっかりあるわけです。同棲している男女の片方が実はほかに配偶者がいるとか、隣近所には映像製作会社勤務と言っているけど実は大っぴらには言いにくい方面の映像なのだとか、社名は言わないようにしているけど実は悪名高いブラック企業の管理職なのだとか、あまりよそに知られたくない事情のある人もいるでしょうから、やはりネットで回答できるのは良いことです。
というわけで、なかなか便利になったとは思うのですが、今回の国勢調査には問題があります。
うちに書類が届いていたのは一昨日でした。帰宅したところ、広告チラシのたぐいといっしょに「平成27年国勢調査インターネット回答の利用案内」と書かれた封筒が郵便受けに入っていました。封がされていなかったのでその場で中身を取り出して見たところ、一番上に「平成27年国勢調査インターネット回答の利用者情報」という紙があって、そこにデカデカと「調査対象者ID」「初期パスワード」が印字されているのです。目隠しシールも何もなしで。
思わず「お前、馬鹿かよ」と独り言をつぶやいてしまいました。
Twitterにはこんな投稿も──
国勢調査のやつー。怖いんだけど。 pic.twitter.com/Ffor6QUNa3
— 優梨恵 (@ym_Tigers25) 2015, 9月 10
これは壮観ですな。いや、本当に怖いです。
総務省統計局には改善策を講じてもらいたいものです。