実は以前、あるメディア人から「[野党のやらかしは]少しは大目に見ないと、いつまでたっても野党が育たないから」という話を、かなり堂々と言われたことがあるんですが、たぶんそれ逆効果なんですよ。

政権与党なら辞任や更迭にまで追い込まれるネタも、俺ら野党ならメディアが大目に見てくれるぜ。じゃあギリギリまで攻めたほうが有利だぜ、俺はやるぜ!そんな状況からすくすく育つのは「野党でしか」使い物にならない甘々の政治家です。それしか育ちません。

「政権与党なら辞任や更迭にまで追い込まれるネタも、俺ら野党ならメディアが大目に見てくれるぜ」──これがすべてではないでしょうか。維新の会と国民民主党を除く野党には、まともに使いものになる政治家なんて見当たりません。もしいるなら、自民か維新か国民民主に移ってくれたほうが、本人のためにも国家国民のためにも良いです。

都知事選に出馬表明している蓮舫氏なんかを見れば一発で明らかですが、「自民党と小池知事に対する批判ばかりで政策を何も出さない」と言われると、「議員の役割は行政監視」とか趣旨外れのことしか言い返してきません。駄目野党にそんな無能政治家ばかりが育っているのは、ひとえに報道媒体が変な手心を加えているせいという部分が大きいのでは。

まあ、私は都民ではないので、いっそのこと蓮舫氏が都知事になってくれたほうが駄目っぷりを全国に知らしめることができますから、それはそれでおもしろそうだとも思いますけどね。