選挙で敗れた候補をいつまでも打ちのめし続けるような悪趣味なことは、本来ならすべきではないのですが、このたびの東京都知事選の前中後の蓮舫氏の言動を見ていると、本当にだんだん腹が立ってきました。都民でない私ですらなのですから、都民ならなおさらかもしれませんね。

今まで20年さんざっぱら人の粗探しをして辛辣な言葉であげつらい、それも時として批判とはいいがたい罵詈雑言に近い言辞で攻撃を続けてきた人間が、一時的にまともな批判を浴びただけで、このようにヒガイシャヅラをするとは、哀れで滑稽です。しかも「男性になら言わない表現」で責められている、などと女性という属性に逃げるさまは、見苦しいというほかありません。まさか、当選したのが女性候補でしかも3選だということを忘れているのでしょうか。

僻み根性をこじらせている暇があったら、都内の繁華街にベタベタ貼られたRステッカーを一枚でもはがしに出かけたらどうですか。

それから、これなんかも本当にひどい話で──

話が分かりにくいかもしれないので整理しますね。

まず、このたびの小池都知事の再選を受け、イスラエルのコーヘン駐日大使が X (Twitter) で祝辞を投稿しました。このこと自体は外交辞令であって何の不思議もありません。そしてその投稿には、同大使が2年前に都庁を訪問した際に撮った都知事とのツーショット写真が添えられていました。

これに(例によって例のごとく)かみついたのが蓮舫氏です。コーへン大使のポストを引用する形で、「敗者ですが言わせてください。当選直後にこの外交は私の考えではあり得ません。都民の1人としても、とても残念です」と投稿しました。普通に文脈から判断すれば、当選直後の都知事にイスラエル大使が祝辞を贈るとはけしからん、という意味になりますが、それにしても何だかよく分かりません。元国会議員で選挙敗者の無職の分際で、外国の大使に身の程知らずの不可解な喧嘩を売っているようにしか見えません。

どうも蓮舫氏は何か勝手に勘違いしているみたいだと察した人たちが、それは2年前の写真だと教えてあげました。すると蓮舫氏は「それならばこそ、きちんと抗議撤回を要請して欲しいです」とさらに意味不明の投稿をしました。

それからまた騒ぎになったのですけれども、いつの間にか蓮舫氏は自分の投稿を削除してすっとぼけているという──。「勘違いしていました。失礼しました」すら言えないのでしょうか。

蓮舫氏の言動は見聞きするたびにひたすらムカついてきます。あの人は全く政治家に向いていませんよ。