一夜明けると台風10号サンサンの予想進路がまるっきり変わってしまっているのはここ連日のことなので、すっかり慣れたつもりでいましたけど、それでもさすがに今朝はびっくりしました。瀬戸内から紀伊半島沖へ抜けていって、明日はいきなり北へ取舵いっぱいらしいです。マジかよ。

さて、屋久島と九州山地で急激に弱体化して暴風域がなくなったとはいえ、なおもあちこちに大雨をもたらし続けているこの台風ですが、ネットではアレなことを言うのがいるらしくて。

「台風が消えた。テレビの予報で大騒ぎしてたけど拍子抜け」

「台風ってホントにあるの? 気象庁の気象衛星画像には写ってないんだけどな……」

X(ツイッター)には30日朝から台風の存在を疑う投稿が相次ぎ、「台風消滅」という言葉がトレンド入り。さらには、「気象庁が嘘(うそ)をついている」「テレビの台風情報はフェイクだ」と、気象庁の発表や報道内容を疑う投稿もみられた。

記事を読んでから X (Twitter) で検索してみたら、実際にいるので唖然としましたね。本当に世の中は馬鹿が多いです。そういう奴らが陰謀論とかスピリチュアルとかにはまるのでしょうな。悪の軍団ジミントーから国民の目をそらすための政府のナンチャラとか、また例によって言いだすかもしれません。

台風は消滅した、気象庁の情報はフェイクだ、とな。では、現在進行形で各地で豪雨により川が氾濫したり土砂崩れが起きたりして家屋はつぶれるわ死傷者は出るわという状況は、何だというのでしょうか。今こうしてこの記事を書いているさなかにも、緊急安全確保発令の話がポンポン飛び込んでくるのは、何だというのでしょうか。

まあ、台風は消滅したとか言っているのは、365日24時間〈自宅警備〉に専念していて、自宅の外の様子をスマホの画面でしか知らない者たちなのかもしれません。