ある意味、ある種の人たちの望み通りの理想郷が実現してしまったともいえます。

先日来、X (Twitter) で出回っている動画です。JR京浜東北線ですね。駅はどこか分かりませんが、聞こえるアナウンスによると向かいのホームは10番線であり、山手線の車両が見えますから、山手線の右半分(田端-品川)のうちで大きめの駅のようです。

泥酔した女性が駅員により電車からホームに運び出されている状況です。ネットでは、周囲の人が誰ひとりとして手伝おうとしない、日本人はみな親切だと思っていたのに、ということが外国人の目から驚きをもって語られているようです。

しかしながら、日本人の反応は概ね冷ややかであり、私もそれに同調します。要点としては、

  • 男性の場合、たとえ救助の目的であっても女性の体に触れると痴漢の冤罪をこうむるおそれがあるため、迂闊に女性を運ぶのを手伝えない。
  • 女性の場合、人を運ぶなんてのは男がやれと思っているので、最初から手伝う気などない。
  • 泥酔者に手を出すと、変な難癖をつけられたり、暴れられてこちらがけがしたりするので、安易に手を出せない。
  • 女性で泥酔者となればポイントは倍。もはや搬出を手伝わない理由しかなく、手伝う理由がない。
  • よって、駅員や乗務員に任せておくのがよい。

果たして、誰がこういう社会にしてしまったのでしょうかね。