選挙ポスターに何を書いても咎められないという公職選挙法のバグを悪用する奴がいたせいで、こういう規制法案が通ってしまいました。

「品位を損なう内容をポスターに記載してはならないと規定」とのことですが、その「品位」とやらは誰がどういう基準で客観的に判断するのかという問題はいかんともしがたいです。昨夏の都知事選みたいに風俗店の宣伝なんかが載っていれば、はっきり「品位を損なう」と評価しやすいですけど、例えば候補者の書いた本の宣伝なんかだったらどうでしょうか。候補者の水着写真ならいかがでしょうか。候補者の写真ではなくて候補者を題材にしたエルフのイラストだったらどうなのでしょう。

結局は主観的な評価でしか線引きができないことを、法律として定めるにはよくよく慎重でないといけないと思います。が、一方、昨夏のような以上な状況にもなれば、早々に何らかの規制をしないと今後悪化して収拾がつかなくなりかねませんし、非常に難しいところです。