NHK大河ドラマ「べらぼう」第12回「俄なる『明月余情』」(23日放送)に出てきた、朋誠堂喜三二(平沢常富)による序があまりにもかっこよかったので、テキストで確認しようと思ったのですがネットでは見当たりません。

が、とりあえず原本の画像は国立国会図書館にありました。

とりなくあづま華街いろざとに、速戯にはかもてあそぶことハ、いん明和めいわのはじめ、祇園ぎをんばやし雀躍すずめをどりなどそのきざし

──とそのあとは読めない箇所が多いので飛ばしますが、最後は、

ひとわれとをへだてぬをもて、にはか文字もんじ調とヽのはんべり。あにそれむべならずや。

という具合。ドラマに出てきたのは、原文を半分ぐらいに短く編集したものだったようです。

江戸期の戯作などは高校の古文の授業なんかではまずやらないので、こういうのがポンポン出てくる「べらぼう」はとても新鮮です。粋でさぁねぇ。