世界を救った英雄の正体は
実は日本が世界を大恐慌の危機から救ってしまったかもしれない、という話です。
アメリカのトランプ大統領による関税祭りは、何がしたいのかまるで分からず、ただの馬鹿ではないのかと笑う声がある一方、実はかくかくしかじかを画策しているのではという深読み裏読みもいくつかあり、その中の一つに、トランプ氏は米国債の利回りの下落を狙っているのかもしれないという話がありました。私は金融のことはまるで素人ですから、ふんふんなるほどねぇというぐらいに読み流していただけですけど、本当にそうだったかもしれないみたいでして──
- 「邦銀の米国債売りが世界を救ったのかもしれない。相互関税一時停止の背景」〔久保田博幸〕 << 「Yahoo!ニュース」
米国債が売られまくって価格が下落し、利回りは下落するどころか一気に上昇するという現象が起き、トランプ政権は大慌てと。そして、その米国債を売りまくったのは、動きから見て恐らく日本の金融機関なのではないか、というのが上記記事での読みです。
さらに、その日本の金融機関とは農林中金だったのではないかと──
- 「農林中金の米国債損切りポンコツトレードがトランプ関税を停止させる」 << 「アゴラ」
これ、笑ってしまうのが、仮にそれが農林中金だったとして、そのやり方は全くスマートではないというか、普通に考えると単に金融取引で素人同然の下手を打っているだけで、決してほめられたものではなさそうだという点です。農林中金がひたすら損を出すだけの馬鹿みたいな売りをしまくったせいで、結果的に米国債の利回り大上昇という想定外の事態にトランプ氏が泡を食い、世界は大恐慌に転落するのを免れた、という顛末ではないかということです。
いわゆる怪我の功名というやつですかね。無能トレーダーが、世界を救う英雄として喝采を浴びることになりました。まあ、あくまでも、仕掛けたのが農林中金であればの話ですが。