伊藤計劃の逆回し、原因はマングローブだった
伊藤計劃の3部作は本来『虐殺器官』『ハーモニー』『屍者の帝国』の順であり、映画の公開ももともとその順序で予定されていました。原作を読んだ方なら分かると思いますが、この順序は結構大事です。
ところが、いつごろだったか、劇場公開順序が『屍者の帝国』『虐殺器官』『ハーモニー』に変更されてしまいました。 A-B-C が C-A-B になったわけです。ノイタミナの事業に何か事務的な問題があったのかな、ぐらいに私は思っていました。
そうこうするうちに、順序入れ替わりで第1弾となった『屍者の帝国』が一昨日、劇場公開されました。私も近々見るつもりです。
が、同時に、こんな驚愕のニュースが──
- 「虐殺器官:劇場版アニメが公開延期 制作会社マングローブは破産申請準備」 << 「MANTANWEB」
劇場公開順序が逆回しになった原因が、まさか『虐殺器官』を担当した企業の経営難だったとは──。
『屍者の帝国』が公開され、『虐殺器官』が公開延期となり、『ハーモニー』の公開日が繰り上げられた結果、現在 C-B-A になってしまっています。まるっきり本来と逆の順序です。しかもAの公開時期が決まっていません。
3部作の中で私が一番見たいのは『虐殺器官』なので、とてもがっかりしています。