安保法制が成立してしまうのは法案反対勢のせいだ、と私は折に触れ述べてきたが、この記事に目を通せばその意味は理解してもらえると思う。もっとも、SEALDsとかいう馬鹿やあれを祭り上げる残念なチシキジンは読んでも理解できないだろうけれど。

「民主主義って何だ!」「これだ!」というSEALDsのコールは、彼らの根本的な病理を端的に象徴している。自分たちの行動こそが(自分たちの行動だけが)民主制の具現であり、自分たちの声こそが(自分たちの声だけが)国民の声であり、自分たちの主張こそを(自分たちの主張だけを)政府や国会は聞き入れるべきであり、これにケチをつけるものは何であろうと誰であろうと“民主主義の敵”だから排除するというのだ。

そんなものが民主制であるはずがないことは、この国でまともに教育を受けてきた人間なら誰でも分かるはずである。

SEALDsの代表者的な者がメディアでは「議論することが大事だ」などときれいごとを言ってみても、実際のSEALDsの言動はそれと正反対なのだから、やはりカツドーカは嘘つきだという感想しか持てない。あまり世間をなめないほうがいい。彼らの言動を見れば、彼らが民主主義者ではないことは明らかである。

まあ、どうせ彼らは半年後にはきれいに忘れ去られているだろうから、どうでもいい。いや、半年後どころか年内に忘れ去られるだろう。もっとも、外との接触を遮断した内側にいると、自分たちが世論の大多数の支持を得ているかのように錯覚しているのだろうが。