2019年に埼玉県へ編入することが検討されている「東京のこぶ」こと清瀬市域ですが、埼玉側では扱いをどうするかということで地元周辺自治体がもめているようです。

東京都清瀬市は埼玉県に突き出たこぶのように位置する
清瀬市内の街並み。遠くに埼玉県所沢市の高層ビル群が見える

埼玉側の周辺自治体はいささか困惑気味だ。

ある所沢市職員は「わが市と清瀬市域との間には柳瀬川が流れていて交通が分断されている。交通をスムーズにすることによって得られるメリットもほとんどないから、橋を多くしようという機運も起こらないのではないか。あそこは地続きの新座市が吸収合併しておけばいいだろう」と話す。

一方、ある新座市議は「堀北真希の出生地であることくらいしか売りのない清瀬市域を、わが市が吸収合併して何の利益があるのか。清瀬市は現状のまま独立した市として県下に入るべき」と話す。

もう、めんどくさいので清瀬市は東京都のままでいいのではないでしょうか。埼玉側にとっては“特に望んでいるわけではない養子”ですしね。また、当の清瀬市民たちにしてみれば、住所に「東京都」と書けるのが唯一の取り柄で、ただそれだけを心の支えとして今まで生きてきたのですから、それを奪ってしまうのはかわいそうでしょう。