9対1ぐらい
鹿児島県奄美市の奄美空港で今月5日、格安航空会社(LCC)バニラ・エア(本社・成田空港)の関西空港行きの便を利用した半身不随で車いすの男性が、階段式のタラップを腕の力で自力で上らされる事態になっていたことがわかった。バニラ・エアは「不快にさせた」と謝罪。車いすでも搭乗できるように設備を整える。
[「車いす客に自力でタラップ上がらせる バニラ・エア謝罪」 << 「朝日新聞デジタル」]
このニュースを耳にして、バニラ・エアは何てひどいことをするのかと怒った人は多いと思います。私も昨日記事を読んだ時は腹が立ちました。
しかし、こういう明らかに常軌を逸した話が報道される場合は、結構肝心な情報が抜け落ちていることが多いものですし、しかも私が最初に読んだのは「朝日」の記事でしたから、なおさら鵜呑みにしてはいけないと思い、関連情報を待つことにしました。
昨夜から今日にかけて、いろいろと情報を得ることはできました。すでに出回っている話ですからあえてここで取り上げませんが(というか多すぎるのでここで取り上げているとキリがないという状態)、早い話が、くだんの車椅子の男性客というのはかなり悪質なクレーマーと言われても仕方がなさそうな人物です。車椅子使用者を含め障害者やその家族の方々からも、彼のやり方には批判の声が強く上がっています。
バニラ・エア側に全く非がなかったとまでは言いません。過失割合としては9対1ぐらいでバニラにも1程度の非はあると思います。くだんの男性を擁護する向きの人々の中には、その1の部分をせっせとつつく意見も見られます。でも、そうはいっても男性の側に9の非があるのですから、どうしようもありませんよ。