与党の勢力はほぼ変わらず、野党が自滅しただけ 衆院選
やはり、と言うしかありませんが、野党の惨敗(“与党の圧勝”ではなく“野党の惨敗”)に終わりました。もう本当に〈野党お笑い劇場〉としか思えない政局と選挙戦でして、自民党の議席数は変わらず単独で過半数という状態も変わりませんし、公明党はいくらか議席を減らしたものの自公を合わせれば相変わらず絶対安定多数です。
それにつけても、野党もマスコミも相変わらず頭が悪いようでして──
一、同時に、今度の選挙で私たちは、市民と野党の共闘で選挙をたたかうということをやってきました。三つの野党=共産、立憲、社民の3野党と市民連合のみなさんと7項目の政策合意を結んで協力して選挙をたたかってまいりました。そういうなかで立憲民主党が大きく躍進して、共闘勢力全体としては、議席を大きく増やすことができたことは、私たちにとっても大きな喜びです。
[「総選挙開票 志位委員長が会見」 << 「しんぶん赤旗」]
まるで自分たちが勝ったかのような言い方をしていますが、共産党は21議席から12議席に減っているんですけど。実に4割減ですよ。これ、自民党だったら執行部の責任問題になるところですが、志位委員長が全く咎められないという懐の広さはさすが共産党です。
そもそも、世論の数パーセントの支持しかない党のくせに、自分たちは「市民」とともに戦ってきただとか、野党用語の「市民」が全く意味不明であるのは前からのことです。そんなふうだから市民の支持が得られないのですが、何百万年たてば学習するのでしょうか。小泉進次郎氏あたりにでも頭を下げて教えを乞うてみてはいかがでしょうか。
立憲民主党は公示前の16議席から大きく議席を伸ばし、野党第1党に躍進した。
[「【衆院選】立憲民主、野党第1党で攻勢へ 枝野幸男氏「政策一致で連携」」 << 「産経ニュース」]
こういう表現は読者に誤まった印象を与えますね。「野党第1党」の議席数の動きを言うなら、事実上解党する前の民進党の議席数と、このたびの立憲民主党の獲得議席数とを比較すべきです。そう、大幅に減っていますよ。