10億円の“手切れ金”を払っておいたのは正解
韓国側が、ソウルの在韓日本大使館前の慰安婦像移設などの約束を果たす以前での10億円拠出には、日本国内に批判の声もあったが、安倍首相は最近、周囲にこう語った。
「あの時さっさと払っておいて本当によかった」
全くその通りだと思う。2年前のあの当時は、私も「慰安婦問題に新基金? びた一文渡すな」と主張していたが、今にして考えれば、10億円の“手切れ金”をさっさと払っておいて得策だった。この点は安倍首相の判断が正しかった。
何せ日韓基本条約(1965年)の時とは違って、アメリカを巻き込んだ上で世界に向けて両国外相が握手する映像とともに発信した一件だ。「韓国」と書いて「うそつき」とルビを振ってもいいくらいのあの天性の嘘つき国家が、どうせ約束なんぞ守る気がないことは最初から分かっていたが、さすがに今回は、いつものように呼吸をするがごとく嘘をつくわけにはいかないと見える。そういうところへ追い詰めることに日本側が成功したのである。
韓国側はなぜか気づかないが、首相官邸も外務省も含め、日本政府は韓国に冷め切っている。首相周辺は27日、「個人的には日韓関係は破綻していると思う」と漏らした。
「日韓関係は破綻」──大いに結構なことだ。中共や北朝鮮の問題があるから、韓国とは仕方なく付き合ってやっているにすぎず、本来ならあんな腐った国との外交関係なんぞ百害あって一利なしであるから断交してもいいくらいなのである。いかんせん、あの国の嘘は慰安婦問題にとどまらない。軍艦島がどうとかいうような虚構を次から次へといくらでも捏造してはせっせとプロパガンダするから、本当にたちが悪い。
現在の韓国政府は、平昌冬季五輪を控えていくらかおとなしめであるけれども、五輪のあとでどういう振る舞いに出るか分からないから注意が必要だ。それこそ「平昌五輪の失敗は日本のせい」みたいなことを喚き立てるところから始めるのではなかろうか。