日本の女子学生の13%が援助交際? 国連特別報告者の妄言
国連特別報告者のマオド・ド・ブーア=ブキッキオ氏が「女子学生の13%が援助交際を経験している」と記者会見で発言したのに対し、外務省は11月9日、「発言は不適当かつ極めて遺憾」だとして撤回を求めたことを明らかにした。
この件を追っている人なら知っていることだが、ブーア゠ブキッキオ氏は当初「30%」と発言したということになっていた。しかし、それは通訳が「13%」を「3割」と誤訳したもので、記者会見の動画を視聴しても確かに彼女は “thirteen percent” (13%) と言っている。
とはいえ「13%」でも大きすぎる数字なので、一体何を根拠にしているのかとあとでツッコミが入った。すると、事実上、平然として根拠はないと言い放つ始末である。馬鹿にするにも程がある。外務省が撤回を要求するのは当然だ。
ブーア゠ブキッキオ氏はなぜそんな明らかにデマと分かることを公言するのかといえば、その記者会見の採録を見てみれば分かる。
In particular, there was this request, which I think was very relevant, to do some research into the link between the access—viewing of child pornographic material, child abuse material, dipicted by the manga and the sexual exploitation of children.
That was a bylaw which was eventually not adopted, but I do believe that the need for further research on the relationship between these two matters continues to exist and I hope that will be done at some point.
However, even if I accept that the freedom of expression argument should outweigh, it should prevail when it comes to adult pornography, I do believe, when it comes to particular extreme child pornographic content, that the manga should be banned.
特に、これはまさに妥当なことだったと私は考えますが、漫画に描写される児童ポルノ素材、児童虐待素材にアクセスし見ることと、児童の性的搾取との間の関連について、何らかの調査をしてほしいという[規制に慎重な側からの]要請がありました。
そうして結果的には採用されなかった[改正児童ポルノ禁止法の]附則ですが、この2つの事象[児童ポルノ漫画と児童の性的搾取]の関連についてさらに調査する必要が今なおあると私は確信していますし、いずれかの時点でなされるであろうと希望しています。
しかしながら、たとえ成人ポルノに関しては表現の自由の議論が優位たり得るのを認めるとしても、特に過激な児童ポルノ素材に関しては、漫画は禁止されるべきだと確信しています。
要するに、このオランダ人の老女は、児童ポルノ漫画およびアニメは殲滅すべき悪であると偏執的に信じており、何としてもつぶしたくてたまらないので、それらのコンテンツが児童買春を誘発しているということにしたいのである。そういう願望のみに基づく発言であるから、根拠はない。逆に、児童に対する性犯罪の率が、ロリエロ漫画を厳しく規制している国々に比べて、日本では桁違いに低いということはよく言われる。
そもそも、児童ポルノ禁止法というのは、児童を性的搾取から守るための法律である。その趣旨に反対する人はまずいないだろう。児童を出演させているポルノなんかはビッシバッシと取り締まればよい。
ところが、ロリエロ漫画には生身の児童が出演していないから、当然“被害者”がいない。漫画の中の少女の人権を守るとなれば、一休さんの屏風の虎ではないが、まずはその少女を漫画の中から出してくれという話になるだろう。ロリエロ漫画に関しては、禁止している国々のほうがおかしいのであって、表現の自由として容認している日本は公正なのだ。
「ロリエロ漫画が野放しのせいで、女子学生の援助交際が増えてるに決まってるでしょ。間違いないわ。調べれば分かるはずよ。きっと13%ぐらいいるはずよ。ウキーッ!」というヒステリックなことを、国連の担当者が公言し、それによって日本人の名誉を毀損するなどということは、看過するわけにはいかない。ブーア゠ブキッキオ氏の発言は絶対に撤回させなければならない。
最後に一つ言わせてもらう。ブーア゠ブキッキオ氏の母国であるオランダの最高裁は、漫画は児童ポルノの定義に含まれないという判決を下している。きっとオランダでは女子学生の13%は娼婦なのであろう。