文書書き換えがしょぼすぎる
森友学園をめぐる決済文書書き換え問題ですが、「朝日の記事も数書きゃ当たる」という新たなことわざを考えついたりしつつ、一体どんな悪質な書き換えが行われたのかと思いきや、ふたを開けてみれば、どうでもいいしょぼい事柄ばかり、別にわざわざ書き換える必要などなかったような事柄ばかりなので、逆の意味でびっくりしています。
もちろん、公文書の書き換えということ自体が決して小さくはない不祥事ですから、そのことについてはきっちり調査と処分をしなければなりません。けれども、書き換えの中身のくだらなさといったら、これに関わった人々の負ったリスクの大きさとまるで釣り合いませんし、こんなもので1人の官僚が自殺に追いやられたというのはあまりにもひどい話です。
例えば、一番騒がれているものとしては、安倍昭恵氏絡みの記述が削除されているぞぉとあちこちで報道されている部分ですが──
さらに、森友学園の籠池泰典前理事長の発言として、「(昭恵)夫人からは『いい土地ですから、前に進めてください。』とのお言葉をいただいた」との記述があったほか、安倍首相、麻生財務相、鴻池祥肇・元防災担当相、平沼赳夫・元経済産業相ら政治家に関する記述もあったが、すべて削除されていた。
これ、要するに、例の白万円の札束で有名な変なオッサンが「首相夫人からもお声をいただいてるんだぞぉ」と言っていた、という記述にすぎませんよね。そういえば過去には、このオッサン絡みの幼稚園が、天皇陛下もご来園になったとかいう話を吹かしてもいたみたいですが。
なぜこれをわざわざ重大なリスクを負ってまで削除する必要があったのか、理解できません。また一方で、こんなものをもってして内閣総辞職だと騒ぐ人たちの頭の中身が理解できません。新たに劇的な材料が出てくれば話は変わりますけれども、現時点では〈別にやってもやらなくても大差のなかったどうでもいい書き換え〉のレベルにしか見えないのですが。
こう言っている国会議員もいるくらいですし──
森友学園をめぐる決裁文書に書き換えがあったとされる問題で、削除された記述の中に私の名前があるということで、マスコミからコメントを求められました。全く与り知らぬことであり、初耳で困惑しております。... https://t.co/vNPfsawahd
— 杉田 水脈 (@miosugita) 2018年3月12日