体育会系は非行の温床
- 「埼玉栄高校のグラウンドで車が横転、17歳の男子生徒が死亡 同級生が運転か」 << 「産経ニュース」
生徒に死者が出る痛ましい事故(事件といってもよさそうだが)であるため、こういうことを言うのは控えていたが、発生から1週間以上たったし、とても大事なことなのでそろそろあえて指摘しておく。
みんな大人になるとなぜかコロッと忘れてしまうのが、私は不思議でならない。少年時代とりわけ中学高校時代のことを、よく思い出してみてほしい。記憶をよく掘り返してみてほしい。悪いことをする奴、不祥事を起こす奴は、大概が体育会系ではないか。このたびの事故(あるいは事件)もそれをはっきり示しているといえる。
悪い話のときに出てくる部活の名前といえば「またサッカー部かよ」「例によってラグビー部か」「いつも野球部員が裏にたむろって何してるんだろ」といった感じだろう。競技かるた部でリンチがあったとか、美術部が酒盛りをしていたとか、吹奏楽部員が強制猥褻行為をしたとかいう話は、まず聞かない。まあ、全国を隈なく探せば多少は見つかるかもしれないが、普通はまず聞かない。悪いことをする奴、不祥事を起こす奴は、大概が体育会系である。
だから、子供に体育会系の部活なんかやらせるのはやめたほうがよい。体育会系は非行の温床なのである。実際、件の高校の生徒たち自身がそういう趣旨のことを親に言っているようだ。
埼玉栄は1学年の人数が約900人のマンモス校で、普通科とスポーツの成績に優れて中学から推薦などで入学する保健体育科(保体科)に分かれる。部活動の盛んな学校として知られるが、普通科も難関大も含めて進学実績がある。3年生は受験シーズンを控え、不祥事による影響も懸念されている。
学校の雰囲気は事故後、どうなっているのだろうか。
「子どもは、特に普通科のクラスの中はそんなに変わらないって言ってましたね。保体科のやってることだからね、みたいな感じっぽいです。保体科ちょっとやべえってしょっちゅう子どもは言ってたんで。一部の生徒でしょうけど、もう態度が悪かったり、電車の中のマナーだったりとかなってないみたいですね」
え、体育会系だと礼儀が身につく? なにを寝ぼけたことを。ああいうのは礼儀とはいわない、ヤクザの人間関係というのだ。